在職女性社員のほとんどが事務系職種に配置されている状況を変え、男性社員中心であった技術系職種への配置拡大を目指す。また、仕事と子育てを両立させることができ、働きやすい環境を作ることによって、男女全ての社員がその能力を十分に発揮できるようにするため、次のように行動計画を策定する。
1.計画期間 2025年4月1日~2030年3月31日までの5年間
2.内容
目標1:技術系職種の女性社員の割合を19.4%から30.0%以上に増加させる。
<対策>
現有社員について、事務系職種の女性社員に対し、上司とのヒアリングを定期的に行い、職種転換の希望を確認し、希望する従業員についてはキャリア研修や職務経験の機会を付与する。新規採用について、技術系職種を増やすため、採用情報サイトや説明会において当該職種のロールモデルを提示し、職種への理解を深めて動機づけを行う。
目標2:男女とも平均勤続年数を13年以上とする。
<対策>
産前産後休業や育児休業、育児休業給付、産休育休中の社会保険料免除など制度の周知や情報提供を行い、産休育休を取得する社員が、安心して休業を取得、円滑に職場復帰し、勤続年数の向上ができるよう社内体制を整える。
・育児に関する諸制度について社内報等を通じて定期的に情報を提供する。
・職場における育児に関する理解と認識を高めるため、必要な研修を行なう。
・産休育休取得から職場復帰および職場復帰後の勤務形態まで、制度と諸手続きを体系的に整備し、社内報等を通じて定期的に情報を提供する。
・既存の女性担当者による相談窓口についても引き続き社員に周知し、相談窓口の利用を促進する。
目標3:年次有給休暇の取得日数を1人当たり平均年間10日以上とする。
<対策>
取得実績の進捗状況に基づき、管理職に対して取得計画を達成するよう定期的に働きかけを行なう。
目標4:仕事と子育てを両立できる職場づくりを推進し、男性の平均育児休業取得率を35%以上とする。
<対策>
・妊娠・出産の申出をした社員へ制度説明を実施する。
・利用状況、取組成果、課題点について逐次把握し、制度拡充や取り組みを検討する。
・長期的な育児休業を取得するための環境を整備する。
目標5:フルタイム勤務の社員一人当たりの一月ごとの法定時間外労働及び法定休日労働の合計時間数を15時間以内とする。
<対策>
・管理職向けに時間管理の重要性、長時間労働削減に対する取り組みについて周知を徹底する。
・全社員の勤怠データを元に拠点・部門の責任者と連携して長時間労働の原因を究明し、原因を解消するための施策を実行する。